北見ハッカ記念館と薄荷蒸溜館へ
ずっと行ってみたかった北見ハッカ記念館へ。
薄荷は戦前からずっと作られていた作物なのですが、
北見の薄荷は一時は世界シェアの7〜8割まで占めるほど
高品質で素晴らしいものだったそうです。
戦後、合成香料が隆盛し手間のかかる薄荷製造は衰退。
ところが、コロナ禍において精油の良さが見直され、
また生産量が伸びているそうです。
精油は水蒸気蒸留法で抽出されるのですが、
ハッカの場合はハッカ脳を取り出すためにいろんな工程が。
ハッカ脳とはメントールクリスタルという名前で販売されています。
メントールクリスタルはどうやって取り出すのかなと
思っていたのでその謎が解けました。
ハッカ脳は冷えて固まったメントールの成分で
それを取り出すための工程も丁寧に説明されていました。
精油もまた再蒸留して精製して商品になっていて、
今売られているものは手間のかかる工程を経てのもの。
農家さんの一年やその時代の頃の資料もたくさんあって、
アロマテラピーがお好きな方はお勉強にどうぞ。
蒸留してすぐの精油はハッカ脳も入っている状態です。
昭和はじめの頃のものが何年経ってもこのような形になって残ってるのが感動。
田中式蒸留機は画期的なものだったそうです。
蒸溜館ではこのような蒸留の歴史もみることができます。
いつも蒸留を展示されているそうです。
5kgの材料を使っていて1時間で20mlくらいの精油が取れていました。
今日の材は精油含有量が多かったそうですよ。
北見はハッカ、ハーブ園、ハーブ公園など
香りがある街。今行ってもまだ芽吹きの時期。
もう少し、6月、7月頃に行ったらいいと思います。