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2025年7月13日土星逆行開始──2年半の統合と新しいスタートのための“静かな時間”が、次のサイクルを作っていくとき
2025年7月、土星が牡羊座から魚座へ、時間が巻き戻るように牡羊座2度で逆行を開始します。
その後、土星は徐々に速度を落としながら、魚座25度まで戻り、11月27日に順行へと転じます。
この期間、私たちはただ時間を「止められる」だけではありません。
むしろこの逆行は、私たちを過去へ引き戻し、これまで積み上げてきた時間や選択を“振り返らせる”ための特別な時間です。
しかも、単なる見直しでは終わりません。
この土星逆行は、人生における約28.5年という土星のサイクルの「リセット直前」に訪れる、魂レベルの調整期間でもあります。
火の星座・牡羊座でスタートし、水の星座・魚座へ戻る土星逆行の意味
占星術において牡羊座は「はじまりの星座」と言われています。
自分の意志や気持ち、そして「よし、やってみよう!」という前向きなエネルギーを象徴していて、まさにすべてにおいてスタート地点のような場所です。
いっぽう、魚座は12星座で最後の星座となり「終わりを象徴する星座」です。
12星座の領域をすべて通過してたどり着いた先。これまでの経験や出来事をそっと溶かし込み、受け入れていく場所でもあります。まるで川の水が海へと流れ込み、新しい命の循環がはじまるようなイメージです。
今回の土星逆行は、この「はじまり」と「終わり」の間をゆっくりと行き来するような時間です。
“何者でもない自分”に立ち返る時間──土星逆行が教えてくれること
土星逆行の期間は、普段は見過ごしがちな自分の内面に目を向けるチャンスです。
「はじまり」と「終わり」の時間は、私たちは普段の忙しさや役割から少し離れて、
「私はいったい誰なのか?」
「肩書きや役割を取ったら、残るのは何か?」
といった、本質的な問いと向き合うことが求められます。
そもそも「何者でもない自分」って?
普段の私たちは、
・仕事での肩書き
・家族や友人の中での役割
・社会的な立場や評価
など、様々なラベルや役割に囲まれて生きています。
それらはとても大切ですが、一方で「それが私そのもの」ではありません。
今回の土星逆行は、そうした外側の役割の重みや社会の期待から一旦離れて、
「ラベルを全部はがした自分」
つまり、“何者でもない自分”に立ち返ることを促します。
なぜ今、何者でもない自分に戻る必要があるの?
人生には「終わり」と「始まり」のサイクルがあります。
今回の逆行は、その境目に立つ時間です。
このタイミングで「自分の本当の姿」を見つめ直し、
・これまで背負ってきた重荷を降ろす
・今の自分にとって大切なものを見極める
という作業をすることで、新しいサイクルを「軽やかに」「自分らしく」スタートできる準備が整います。
どうやって「何者でもない自分」と向き合う?
・ひとり静かに過ごす時間を作る
・自分の思いや感情を書き出してみる
・日常の役割を忘れて、ただ「存在」してみる
・自然の中で自分とつながる感覚を味わう
こんなシンプルなことから始められます。
「何者でもない自分」から始まる、新しい物語
何者でもない自分に戻ることは、決して「何もない」ことではありません。
むしろ、そこには無限の可能性があります。
土星逆行は、そうした「ゼロからのスタート」の準備を助けてくれる時間。
だからこそ、今は焦らず、ゆっくりと「自分の内側の声」に耳を傾けてみてください。
土星の28.5年サイクルがリセットされる──「卒業」と「手放し」の大切な時間
土星は約28.5年かけて12星座を一周し、その間に私たちの人生の土台や責任、課題を見つめ直していきます。
2025年の土星逆行が終わり、2026年に土星が牡羊座へ完全に入ると、いよいよ新しい28年のサイクルがスタートします。
これは人生の大きな「節目」であり、まさに「再スタートの時」。
なぜ今、手放すことが必要なのか?
この大きな切り替えのタイミングで大切なのは、
「未来の自分が安心して歩き出せるように、心と人生の土台を整えること」です。
でも、人生を歩んでいると、知らず知らずのうちに、
本当はもう卒業したいのに、頑張り続けていることがあったり。
自分の思い込みや無意識のルールに縛られてしまったり。
忘れたふりをして蓋をしてきた感情や疲れ。
そんな重たい荷物を背負っていることが・・・。
それらを見つめなおし、「もういいよ」と言う時間。
土星逆行の期間は、これらの「古い荷物」を優しく見つめ直し、
「もう十分がんばったよね」「もうその責任は手放してもいいよ」
と自分に言ってあげることができるチャンスでもあります。
無理に忘れようとせず、むしろじっくり向き合いながら、ゆっくりと手放す準備をしましょう。
そうすることで、未来の自分は軽やかに新しい道を歩き出せそう。
土星逆行期間に手放すためのヒントー卒業が終わったら、新しい自分に会える
優しく自分に接し、ゆっくりと卒業の準備を進めることができれば、
次のサイクルを迎えるとき、心は軽やかに新しいスタートラインに立てます。
古い荷物を降ろした分、これからの人生を自由に、そして自分らしく歩いていけるでしょう。
・頑張りすぎている自分を認めて、まずは休むことを許す。
・「自分はこうあるべき」という枠に閉じ込めない。
・感情を感じきって、泣いたり吐き出したりする時間を持つ
・誰か信頼できる人に話してみる
この期間は「卒業の準備期間」と心得て、自分に優しく接してみてください。
新しい28年のサイクルは、
過去を受け入れて手放しリスタートした人にこそ、豊かな実りをもたらしてくれます。
この土星逆行期間は、あなたにとって「自分自身の卒業式」のようなもの。
焦らず、急がず、自分を大切にする時間にしてください。
土星の香りのアドバイス
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