暦から見えてくる世界〜占星術とのつながり〜
占星術のはじまりは古代バビロニアの頃に大きな天体観測が行われたことから始まっています。
地上で起こる現象が天体の星々たちとどのように因果関係があるかを研究し、
太陽と月の観測、固定されている星の観測、惑星の観測をはじめるうちに
ある星がある地点から昇ると農耕を始める、あの星が見えたら収穫を始めるなど
一年のリズムができてきて暦という形になっていったそうです。
また、西洋占星術はヨーロッパ、アラビアで発展した学問ですので言語はラテン語です。
ラテン語はインド・ヨーロッパ・アフリカといった広範囲で使われていた言語で、いろんな言葉の元になっています。
今でも、医学の世界ではラテン語が有効で、ウイルスもラテン語から来ています。
解剖学用語はほぼラテン語ですし、植物学でも学名はラテン語で記されています。
天体も神話で出てくる神様の名前もラテン語が基礎になっていて、
カレンダーで記されている曜日や月もその頃につけられた名前が今も生きています。
占星術では3月が始まりの月は変わらないですよね。
ですから、占星術やアロマテラピーとラテン語も繋がりがあり、
繋がりを理解するとなるほどと思うことがあります。
ラテン語の12ヶ月と由来
1月はJanuarius(ヤヌアリウス)古代神Janusヤヌス
2月はFebruarius(フェブルアリウス)浄化の神Februuseフェブルス
3月はMartius(マルティウス)軍神、農耕神Marusマルス
4月はAprilis(アプリリス)美の神Aphroditeアフロディテ
5月はMaius(マイウス)豊穣の女神Maiaマイア
6月はJunius(ユーニウス)最高位の女神Junoユノー
7月はJulius(ユーリウス)古代ローマの将軍JuriesCaeserユリウス・シーザー
8月はAugustus(アウグストゥス)古代ローマの初代皇帝Augustusアウグストゥス
9月はSeptember(セプテンベル)第7の月Septem
10月はOctober(オクトーベル)第8の月Octo
11月はNovember(ノウェンベル)第9の月Novem
12月はDecember(デケンベル)第10の月Decem
1月から6月までは神様の名前をつけて、
7月、8月はローマ帝国の礎を作った2人に敬意を。
9月から12月は2ヶ月ずれているのですが、
ローマの暦は昔3月始まりだったため。
ローマ暦では3月から12月までの10ヶ月間の暦しかなかったそうです。
それは農耕が始まる3月芽吹きの時期にマルスの頃にはじまり、
12月で収穫も終えてしまうともう暦は必要なくなるということ。
その古代でも1ヶ月は30日ー31日だったそうなので空白の60日がある。
その60日は国家行事などもなかったらしく大切な時期ではなかったということですが、
昔はまだまだ暦がしっかり定まっていなかったので、
その間に調整をしてマルスの時期を迎えていたとのことです。
紀元前153年に1月1日から新年を迎えることになり、
紀元前46年からカエサルがユリウス暦を導入。
暦に関してとても関心が高かったことがうかがえますね。
ちなみに、日本の暦は百済から伝わり飛鳥時代(推古12年)604年に最初に作られたそうです。
ヨーロッパは太陽を基準に作られた太陽暦、日本は太陰暦でしたので月のリズムに合わせて作られた暦です。日本人の細やかさはやっぱり月の方がお似合いですね。