土星からみるジェネレーションギャップ

土星からみるジェネレーションギャップとは

 

10天体の動向や座相(アスペクト)を見ることで
世の中の流れや毎日の動きを知ることができるのが占星術ですが、
そこでは与えられる条件や体験を知ることができます。

体験して得た世相や世の中の流れは無意識的集団意識、
世界に住んでいるすべての人たちを対象に作り上げられる意識になります。

占星術的にいうとその意識を作るのは
木星・土星・天王星・海王星・冥王星という遅い動きの天体です。
遅い動きの天体は長い時間をかけて同じ場所を移動していくことになり、
一度アスペクトを組んだら長い時間同じ現象を与え続けることになり
すべての人たちが同じ体験を通して同じ思いに駆られていきます。

 

そこで生まれてきた意識、潜在的な無意識は各世代に共通の影響を与え、
「あの時」「こんなこと」「体験した」という共通項があって、
年齢や各個人の価値観は違っても同じ話ができるのですが
世代によって価値観が違ったり話が合わなかったりして、
それがゼネレーションギャップとなって現れていきます。

 

動きの遅い天体はあまり個人的な領域には踏み込まないのですが
出生ホロスコープで太陽や月といった個人を形成するのに大切な天体と
遅い天体同士の長いアスペクトを持っている場合はちょっと違ってきます。

 

土星の与える性質は制限と努力

 

土星は経済的な側面や異常気象、社会秩序などに関わりが深いとされています。
時間を司り、農耕の神様なのでそこに携わる事柄へフォーカスします。
個人的なホロスコープを読む時には制限をかけると言われています。

制限をかける星なので試練を生むわけですが、
その試練を乗り越えるための努力をする力を与えてくれるのが土星。
世相的にも土星が加わってくることで壁を乗り越えるために知恵を生み出し
社会全体でうまく回っていくように考えるようになります。

ただ、1900年代までは戦争の時代で各国の主張がぶつかり合うことになります。
その世の中も現在30年ぶりに土星が水瓶座に入っていることで変化を起こしていくことになります。
こうして時代は作られていくのですね。

 

土星からみるジェネレーションギャップ

 

土星と木星は約20年に一度のタイミングで重なり合います。
これをグレートコンジャンクションと呼び、経済や社会の構造の変化に関わりがあります。
1941年真珠湾攻撃、太平洋戦争がはじまる。1961年戦後復興を遂げて高度経済成長時代へ突入。
1981年世界的な経済構造の不況だったが、その後日本ではバブル景気となる。
バブル景気はその後1991年まで続くのですが、1991年は木星と土星が180度の関係性にある衝となります。

 

2020年12月のコンジャンクションでは冥王星とも重なりここで土のエレメントで起きる会合は最後となります。これからは風のエレメントの分野で発展していくことが見込まれています。
実際にこの年はコロナウイルスが猛威をふるい、日常生活そのものが変化していきました。イギリスのEU離脱、経済もマイナスで不況の年です。ですが、技術革新はめざましく、オンラインで画面を見ながらお話しするテレビ電話が普通になり、5Gの出現、自動運転の実現化が始まりました。

 

土星と天王星は約45年ごとに合、その間約22〜23年で衝を繰り返します。
世界的な大戦争と異常気象による食糧不足、それに伴い世界的な経済がダメージを受けます。
1964年(衝)日本においては貿易や為替の自由化。東京オリンピック。
1965年ベトナム戦争が勃発し日本はインフレに陥り不況になります。ですが、その後ベトナム特需で日用品からナパーム弾まで輸出が増大。日本初の国債を発行し、いざなぎ景気へと続いていくことになります。
1987年(合)日本はバブル景気に沸いた時代です。ブラックマンデーで世界的な株価暴落。世界的な異常気象が続き、穀物の生産に支障が出てきた頃です。
1990年クエート侵攻〜湾岸戦争へ発展。
2008年(衝)サブプライムローン問題からリーマンショックへ。ニューヨーク市場最大の株価暴落を招きました。日本でも同様に株価が暴落し経済に影を落とします。
2010年ゼロ金利政策が復活。記録的猛暑で死者が多数、ハイチの地震で25万人の死者。
2011年東日本大震災
次は2032年(合)へと続いていきます。

 

土星と海王星の合は約35年、衝は約18年のタイミングで起こります。
精神的な事柄において影響を与えていきます。集団的無意識が変わっていくタイミングになるので社会秩序が混乱を起こしたり、社会的、政治的なモラルが低下していくとき。また、陰謀などの水面下での策略を練られているときとされます。
1971年(衝)ニクソン大統領が戦後の国際通貨秩序を支えたドルと金の交換制度を停止を発表。国際金融秩序が変化していき円変動相場制に変わっていきました。
1989年(合)国内では昭和天皇崩御から始まりました。リクルート事件。消費税導入。秋篠宮様ご婚約。日経平均株価最高値。海外ではベルリンの壁崩壊、ルーマニア革命、サンフランシスコ大地震、マルタ会談により米ソ冷戦終結。国が消失して変化していく時になり、国民は秩序の混乱が起きていきます。
2006年(衝)モバイルSuica、ワンセグの開始。Wii、プレイステーション3の販売開始。次世代の想像力がカタチになる時代。翌年、PASMOがSuicaと連携できるように。そしてiPhone販売開始。
この頃は白い恋人、赤福、不二家の食品偽装問題も発覚が相次いでいました。
次は2025年(合)へと続いていきます。

 

土星と冥王星は約38年くらいで合、約19年で衝が起きます。
国家権力のような大きな力が変わっていくタイミングです。舵を切るような出来事が起きることで集団的な無意識が方向転換し、社会の構造そのものが変わります。まだまだわからないことが多い冥王星なのでこれからどのような影響が出てくるのか冥王星が一周するまでよくわからないですね。
1982年(合)IBM産業スパイ事件。フォークランド紛争。日韓歴史教科書問題。
CDが製造販売され、ソニーがCDプレイヤーを販売開始。
2001年(衝)21世紀の幕開け。世界史上初民間人の宇宙旅行。世界同時多発テロ。アフガン侵攻。iPod販売開始。愛子様誕生。
2019年令和の幕開け
2020年(合)木星、土星とともにコンジャンクションが起きたときです。
新型コロナウイルスが蔓延しパンデミック宣言。原油市場が混乱し初のNY原油先物取引が史上初のマイナス。東証でシステム障害取引ができない事態。世の中の常識を大きく変えるできごとが目立ちます。

 

土星からみるジェネレーションギャップは大きな問題へと発展することが多く、
民衆の集団的無意識からの改革を起こしてムーブメントを作るのです。
星の影響なんかと思われるかもしれませんが個人の意識を作るのは時代で、
時代を作るのは星の設計図を持った人になります。
その時代に生まれて時代を動かしていく人がいなければ、
ムーブメントは起きていかないのです。

木星からみるジェネレーションギャップ

 

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ABOUTこの記事をかいた人

結婚を機に以前からあこがれていた北海道帯広へ移住。 星とハーブに囲まれて自然と共に生きるホリスティックライフを実践、アロマテラピーやハーブの講師として活動を始める。 その後、占星術アロマテラピーと出逢い認定占星術アロマセラピストを取得。 また、占星術に完全に呼応するFirst Light Flower Essence of New Zealand®(ニュージーランドフラワーエッセンス)も取得。 リーディングセッション、ワークショップなどを通じ、 個々の魂の鋳型を読み解き癒すことで持って生まれた良さがポジティブに出る気づきと癒しの活動をしている。 https://linktr.ee/hoshinokaori_obihiro