木星からみるジェネレーションギャップとは

10天体の動向や座相（アスペクト）を見ることで
世の中の流れや毎日の動きを知ることができるのが占星術ですが、
そこでは与えられる条件や体験を知ることができます。

体験して得た世相や世の中の流れは無意識的集団意識、
世界に住んでいるすべての人たちを対象に作り上げられる意識になります。

占星術的にいうとその意識を作るのは
木星・土星・天王星・海王星・冥王星という遅い動きの天体です。
遅い動きの天体は長い時間をかけて同じ場所を移動していくことになり、
一度アスペクトを組んだら長い時間同じ現象を与え続けることになり
すべての人たちが同じ体験を通して同じ思いに駆られていきます。

そこで生まれてきた意識、潜在的な無意識は各世代に共通の影響を与え、
「あの時」「こんなこと」「体験した」という共通項があって、
年齢や各個人の価値観は違っても同じ話ができるのですが
世代によって価値観が違ったり話が合わなかったりして、
それがゼネレーションギャップとなって現れていきます。

動きの遅い天体はあまり個人的な領域には踏み込まないのですが
出生ホロスコープで太陽や月といった個人を形成するのに大切な天体と
遅い天体同士の長いアスペクトを持っている場合はちょっと違ってきます。

ジェネレーションギャップが生まれるきっかけ

木星と土星の会合（グレートコンジャンクション）は20年に一度の周期でやってきて、
経済的な構造の転換期であったり、政治改革とつながって国民生活に影響を及ぼします。
2020年には冥王星と重なりトリプルグレートコンジャンクションと呼ばれていました。

このグレートコンジャンクションから風のエレメントでの会合へと変わってくことになります。

ですから、社会的構造がより風通しの良いものへと変わっていき、これからは地位や社会に拘らなくても生きていけるような時代へと変化していくのではないかと言われています。

木星からみるジェネレーションギャップ

木星と天王星は約14年周期でコンジャンクションになります。
家電や通信技術といった科学技術、宇宙技術の進歩が身近でわかりやすい影響です。
家電時代の到来や通信技術の発達はこれを機に飛躍的に進歩します。
2011年頃からAIの技術、電気自動車の技術、4Gの登場、スマホの発達、ゲノム解析の進化といった技術革新がめざましく起きています。
次は2025年にコンジャンクション。

木星と海王星は約13年周期でコンジャンクションになります。
インフレーションや通過不安が起こりやすい時になり通貨体制が変わりやすい時です。
1990年はドイツ統一によるマルク統合、日本では株価暴落、バブル崩壊から始まった平成不景気がずっと続いていて、2016年円高や世界経済成長率の低下、イギリスのEU離脱問題などが目立った出来事です。風の時代に入った次のコンジャンクションは2029年。
今はお給料なども現金でもらうことはなく仮想通貨が段々と浸透し始めてきています。
29年にはもうお札がない時代に突入するはじめの年かもしれませんね。

木星と冥王星は約12〜13年周期でコンジャンクションになります。
世界恐慌や核問題の浮上となってきて不穏な雰囲気が広がりやすい時になります。
2007年サブプライム住宅ローン危機から端を発したリーマンショック、それの伴い世界的な金融危機。不動産問題から金融システムの問題へ発展していきました。この時は1930代の世界恐慌よりも不況になってしまったという経緯があります。2010年まで長いスパンでの影響を与えました。
2020年新型コロナウイルスの影響を受け世界経済は未曾有の大恐慌へと発展。トリプルグレートコンジャンクションの影響は世界のすべてのシステムを変化させていってますね。

このように世代で体験していくことは同じになるのですが、
体験する年代によって印象が変わっていくのでギャップが出てきてしまいます。
でもギャップがあることによって人類は進化していくことができるのかなと思います。

今年は木星と土星と冥王星がコンジャンクションして木星は水瓶座を駆け抜け、魚座へと入っていきました。
土星と冥王星はまだ次の星座へ入っていませんが、木星は一年に一度新しい星座へ入っていくので世の中の流行を支配します。

そこで集合的無意識がゆっくりと広がっていき、
今年は風の時代の始まりをゆっくりと広げているところです。
魚座にいる木星は12年の周期の最後の星座に到着し、
今年は新しいサイクルに入っていきます。
次の牡羊座へ入ることで次の12年が始まっていくのです。
そこで、魚座木星の力を借りて今までの意識の浄化と新しい意識を手に入れていきませんか。