折れた桜の使い方〜桜の花びらのゼリー&桜の萼の蒸留〜

折れた桜の使い方
〜桜の花びらのゼリー&桜の萼の蒸留〜

 

我が家の桜の木が主幹からボッキリと折れているのを発見しました。

枝ならともかく、枝分かれした主幹が折れてしまうと
来年の桜は見ることができなくなってしまう。
修復をしてあげないといけないけど、
その前に満開の桜とまだ蕾の桜がそこにある。

とにかく、かわいそうになってしまい
うちへ連れて帰ってきた。

 

まずはいけばな

 

大胆にゴージャスに桜を生けてあげて愛でる。
桜はおうちにあっても馴染んですごく素敵。

桜があるだけでおうちが明るくなる。
満開の桜から生けて、蕾はもう少ししたら入れよう。

 

 

そして、次にしたことは、
桜の花びらと萼と枝を分けること。

 

桜の花びらの活用法〜ゼリーを作る〜

 

桜の花びらはジャムにしようと思って、
一枚一枚摘んでみた。

今回折れた桜は野生のミヤマザクラなので花弁は5枚しかついていない。
八重桜ならいっぱい取れるところですが、これが大変!

30分くらい黙々と摘んで、20gでした。

ジャムを作るつもりでしたが、すぐにペクチンがあるわけでもなく、
すぐに調理しないと花びらがだめにないそうで、
買い物にいく時間がもったいなかったのでゼリーを作ることにしました。

 

砂糖と水を溶かした液の中に
花びらを入れて数分に煮ます。
レモン汁やクエン酸を入れると桜色に変わり、
ゼラチンを加えることでゼリーが完成です。

今夜のデザートです。

 

桜の萼の蒸留

 

花びらをとっているときに気がついたことがあり
桜の花は枝についた膨らみの中から成長して花を咲かせるのですが・・・

花びらはさらりとしている割に、
枝に残っている部分や萼に結構ベタつきがありました。

この部分に香りの素があるような気がして、
細かく切り離し、とりあえず蒸留。

萼 72g
水 300cc
蒸留時間 45分
蒸留水 150ccできました。

蒸留水は少し濁りがあります。
精油は全くなし。

蒸留してみると最初の一滴から素晴らしい香りが!!

桜の香りは花びらではなくてここにあったんですね。
とてもびっくりしました。

桜並木を歩いているかのような甘い香りと、
美味しそうな香りと。
ちょっと甘くてクセのあるアルコールぽい刺激臭もあり
これがクマリンの香気なのかな。
フローラルでもなく、グリーンでもなく、
例えることができない独特な香り。
また、作られた桜の香りとも全然違って
野性味あふれるが高貴な雰囲気が漂っています。

山の桜は一本だけ凛として立っています。
独りでも生きていけるわ、と言わんばかりの
強がりと美しさの混じったかおりで、
その立ち姿が目に浮かぶ。
私たちがこれを使うと強くなれるような気がする。

香りの成分とかもわからないのでどんな成分だとも言えませんが、
香りを言葉にするのは本当に難しいですね。

でも香りを嗅ぐと、
この香りを使って何を作ろうかと
ワクワクするような香りです。

桜はたくさんあるので、
今度は枝を使って蒸留してみます。

あと、
桜の染め物もしよう。
枝を乾かしてスプーンとか作るかな。
今年は桜のワークがたくさんできそう。

ABOUTこの記事をかいた人

結婚を機に以前からあこがれていた北海道帯広へ移住。 星とハーブに囲まれて自然と共に生きるホリスティックライフを実践、アロマテラピーやハーブの講師として活動を始める。 その後、占星術アロマテラピーと出逢い認定占星術アロマセラピストを取得。 また、占星術に完全に呼応するFirst Light Flower Essence of New Zealand®(ニュージーランドフラワーエッセンス)も取得。 リーディングセッション、ワークショップなどを通じ、 個々の魂の鋳型を読み解き癒すことで持って生まれた良さがポジティブに出る気づきと癒しの活動をしている。 https://linktr.ee/hoshinokaori_obihiro