邪気を祓うには「音を使う、香りを使う」
「鬼は外、福は内」
今日は節分です。
節分は旧暦では大晦日。
厄をおとし、新しい一年を迎えるため準備をする。
鬼は隠(おぬ)から転じて鬼になったそうです。
隠は得体の知れない邪気を表すそうで、邪気は病気や禍を運んでくるとされています。
鬼は外は「邪気を追い出して」良い一年にという願いを込めているんですね。
元々、日本には声や言葉のことを「言霊」という言い方があります。
言霊は目には見えないけれども、声にすることや思いにすることで
形にしていく力を持っています。
「ありがとう」などの感謝の言葉や「幸せ」などのポジティブな言葉を考えたり、
言葉にするだけで気持ちが真向きになっていく体験をしたことはありませんか。
言葉は刃物にもなるし、暖かく包んであげることができる。
音は目に見えないのですが、それを感じることでその時の感情や状況など
記憶として残していくことができます。
後で思い返しても同じ感情が湧いてきて嬉しくなったり、怒りになったり。
それは一緒にいた時感じるもので「音」も大事です。
香りを使う
節分のアイテムに欠かせないのは大豆ですね。
日本は八百万神がいる国ですので、食べ物にも精霊が宿ると信じられています。
大豆は穀物の中では大きなものになりそれだけ精霊もたくさん宿っていて、
邪気を払うには最適なアイテムなんですね。
かならず「煎った」大豆を使うので、
この日は、母が煎った大豆を用意してくれていて、
学校から帰ると大豆のいい匂いがしていたことを思い出し。。。
ふと、なぜ煎る大豆なのかなと思って調べてみました。
すると生の豆は「芽」を出してしまう可能性があるので縁起が悪いとされている。
豆を煎る=射るということになり鬼の目=「魔目」にぶつけるといい。
「魔を滅する」ということでした。
煎るという行為も深い意味があるなんて知りませんでした。
行事の時の香りも記憶と繋がっていて、思い出に。
同じ香りを嗅ぐと思い出す「プルースト効果」というものです。
今日はお豆の香りから昔の出来事を思い出しましたが、
アロマの世界も同じようにあの時の香り、あの場所の香り、あの人の香りといった
記憶と関連づけされている香りは懐かしさや心情が蘇っていきます。
香りも目には見えないけども原体験として記憶されている。
音も香りも「目に見えない」けどちゃんと残っていて
自分のパーツの一つになるんですね。
今年は掛け声+豆を撒く音+豆を煎る香りで邪気を払ってみて。
ちなみに、占星術的には「愛」を循環させることが幸運のアクションなので、
特に「愛」のエッセンスを加えて鬼退治をすることが開運につながると思います。
鬼にも、良い鬼と悪い鬼がいますので、良い鬼にはおうちを守ってもらえるように。
少しそんな気持ちで新年を迎えるてみるのも良いかもしれません。