10天体のアロマ【冥王星】

10天体のアロマ【冥王星】

 

占星術の基本的な考え方として「天空には黄道12宮という地図」があるのをご存知ですか?黄道12宮とは占いで使われる12星座の帯のことです。
その星座の帯に、ある惑星が入ると…星座と惑星それぞれの基本的特徴と基本的意味を持って私たちに影響を与えるという考え方が占星術の基本になってきます。
土星よりも遠い惑星は世代を表す惑星といわれています。その中でも天王星は人の一生と同じくらいの時間をかけて地球を一周します。それ以遠の海王星や冥王星はそれよりも長い時を掛けて地球を一周していきます。一つの星座を通り過ぎていく時間が長い結果、世代を表す惑星といわれています。

 

底力を見せつける冥王星の影響について

 

冥王星は9番目に遠い惑星として1930年に発見されました。ところが月よりも小さいということがわかり、2003年に準惑星に降下してしまいました。
太陽系では最外郭で太陽系と銀河をつなぐ臨界点に位置しています。太陽からの距離は59億1520万kmあり地球から観測するのも難しい距離です。-210~-230度という極寒の世界ですが、昨年ニューホライズンズの撮影した写真の中には地表にハートがあり世間を騒がせました。

軌道は大きく傾きながら大きな楕円を描き周っています。冥王星と海王星は密接にかかわりがあり、冥王星が2回公転している間に海王星は3回公転するという軌道共鳴状態にあります。1979年から1999年までは冥王星が海王星の内側の軌道を廻っていました。占星術的にみると海王星に捕獲されたという解釈もあります。
また、冥王星の衛星はカイロン(1978年に発見)ですが、大きさが冥王星の半分以上なので二重天体とみなされることもあります。

冥王星は英語でローマ神話のプルート、ギリシャ神話のハデスと呼ばれています。ハデスは生まれた直後に父クロノスに飲み込まれてしまい、ゼウスに助けられました。その後クロノスとの対戦で勝利してから、兄弟で自分の領地を決めるときに地底と冥府を割り当てられてから冥府の神となり、この世の終わり・闇の世界を支配することになります。冷酷で残忍なハデスは戦死者の血を飲み干すといわれ死者の魂で地下の王国は巨大になると考えられています。一方ハデスは地下資源の神として「富めるもの(プルート)」という別の顔も持ち、オルフェウスの竪琴に涙する豊かな感情面も持ちます。

古代から占星術の世界では7つの天体を利用していたのですが、天王星以遠の発見により10天体を利用するようになりました。
冥王星の公転周期は248年。一つの星座を過ぎるのに十数年から25年と幅があります。ゆっくりと一つの星座を通過する過程で、星座の特徴をまとっていくと世代の象徴となっていきます。銀河と太陽系の接点にある冥王星は、個人の特質ではなく集団的変革を表していきます。1930年に発見された新しい準惑星なのですべての世代をまだ通り過ぎていません。

冥王星のキーワードとしては死と再生。根本的な変容。極限。消去。
占星術的な影響力としては個人のホロスコープの中で重要な感受点があるときに重みがあり、遠くて闇の世界を象徴する冥王星は限界を迎えて大変身をするというイメージになります。
ネガティブな感情に対しての働きかけにより心の奥深くへ入り込み、心の中に抑圧された魂レベルでの欲求に対して冥王星の力が働くと根本的な変容を体験し不死鳥のようによみがえる可能性も秘めています。

蠍座の支配星の冥王星は、死と再生(終わりとはじまり)、復活すること、リセットすること、闇、性感、消去、根本的な変容、支配、強制力、暴力的、アンダーグラウンド的活動、プルトニウムなど。移り変わる時代の流れは限界を教えてくれて、時代に合わせて変化していくことを教えてくれるというところでしょうか。

誕生日・出生時刻・生まれた場所により割り出されたホロスコープ(出生図)では、サイン(12星座)・天体(惑星)アスペクト(惑星同士の影響を与える角度)・ハウス(時系列)がかかわってくるのですが、惑星が位置する星座の場所によって各々意味が変わってきます。

冥王星は発見されてまだ日が浅いので、人々に対して占星術的影響がどのように降りてくるかはまだまだ未知の部分があります。
冥王星は太陽系の最果てになり、銀河のエネルギーを太陽系におろしてくる役割があります。ところが、遠い地球では新しい影響を与えるエネルギーを理解し消化するまで時間がかかり、人々の概念ができるまで親から子へというほどの時間がかかります。

12星座が冥王星に与える影響

 

蟹座(1914年~1939年)
1930年に冥王星が発見されたときには蟹座にはいっていました。
蟹座は家族や民族を表す星座。家族や民族というくくりはその感情の共有、ルーツとしての感情や民族意識につながっていきます。
このころは世界大戦が勃発し各国が領土を守り奪うことを繰り返して、民族のため他人の領土や考え方を奪っても構わないという意識が働いていたころ。原子力爆弾の開発も蟹座冥王星時代を象徴する出来事です。

獅子座(1939年~1957年)
獅子座は個人の自己を主張する星座。日本においては敗戦を喫し貧しさの中、自分の力を信じて生き抜き激動の時代を過ごしてきたことと思います。民主国家へと変わり男女平等という意識がめばえます。

乙女座(1957年~1971年)
乙女座は健康・実務・自己管理を表す星座。日本は高度経済成長期にはいり、石炭から石油へとエネルギー供給が変化します。東京オリンピックがありスポーツに注目が集まったり、家電が普及し衛生面でよくなってきましたが、高度経済成長に伴う公害がクローズアップされるようになっていきます。

天秤座(1971年~1984年)
天秤座はパートナーシップや芸術を表す星座。結婚制度への改定や様々な形での愛情表現が認められはじめた時代で新しい対人関係を築いていくことを求められていきます。ディスコブームを迎えアート感覚やファッションセンスも大きく様変わりした時代です。

蠍座(1984年~1995年)
蠍座は変容・生と死・支配・カルトを表す星座。冥王星が支配星です。バブル経済が崩壊し、景気が急速に冷え込んでいきます。宗教にも関心が寄せられる時期に当たり、オウム真理教が信者に圧力をかけ事件を起こしたときも蠍座冥王星時代です。

射手座(1995年~2008年)

射手座はより高みを目指す・スポーツを表す星座。80年代後半からですが自動車レースの最高峰F1が日本において大ブーム。自動車の電子制御技術が向上していきます。自己啓発セミナーが大流行し自己の精神世界への追求をしたのもこのころです。

山羊座(2008年~2023年)
山羊座は仕事・責任・地域の活動を表す星座。山羊座冥王星時代に入ってからすでに8年が経ちます。高度経済成長期やバブル経済を乗り越えてきた日本では格差社会が広まり、非正規雇用でのフリーターや働いても満足な生活ができないワーキングプアな人々が増え、働き方そのものの多様性を生みました。また、地域再生の活動が活発になり地方が元気になったり、地産地消や地材地消をし輸送コストの無駄をなくす取り組みも盛んになってきています。

基本的に冥王星はゆっくりと進むため、ネイタルチャートでの冥王星とトランジットの冥王星の関係性をみることにより今の状態を推測することができます。だいたい30代~40代のころはスクエアになるので大変な時期を迎えます。50代になるとスクエアの時期を抜けることになるので楽に人生を生きていけるという規則性があります。

冥王星の香りは魂の根源からの変化と再生を促す香り。パチュリやサイプレスが主体の深みのある大地の香りです。

地球上のすべての生き物は天体の影響を受けて成長していきます。
そのエネルギーを詰め込んだカウリ・ホリスティック・ヒーリングのエッセンシャルオイルは12星座・10天体。

占星術アロマテラピーについて

 

 

占星術アロマテラピー・ルナアロマテラピーワークショップのお申し込みは随時受け付けております。

2月の参加者募集中のワークショップのご案内

 

新しい自分を見つける~水瓶座新月ルナアロマテラピーワークショップ~
2月2日 雑貨とCafé Paoさんで開催(残席5名)
2月8日 cafe&エゾリス君の宿カンタベリー(残席5名)
お申し込みは下記の連絡先まで。

お問い合わせご予約は
アロマポージー ホームページ または
フェイスブックまで

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ABOUTこの記事をかいた人

結婚を機に以前からあこがれていた北海道帯広へ移住。 星とハーブに囲まれて自然と共に生きるホリスティックライフを実践、アロマテラピーやハーブの講師として活動を始める。 その後、占星術アロマテラピーと出逢い認定占星術アロマセラピストを取得。 また、占星術に完全に呼応するFirst Light Flower Essence of New Zealand®(ニュージーランドフラワーエッセンス)も取得。 リーディングセッション、ワークショップなどを通じ、 個々の魂の鋳型を読み解き癒すことで持って生まれた良さがポジティブに出る気づきと癒しの活動をしている。 https://linktr.ee/hoshinokaori_obihiro