10天体のアロマ【月】

占星術の基本的な考え方として「天空には黄道12宮という地図」があるのをご存知ですか？
黄道12宮とは占いで使われる12星座の帯のことです。その星座の帯に、ある惑星が入ると…星座と惑星それぞれの基本的特徴と基本的意味を持って私たちに影響を与えるという考え方。

占星術ではそれぞれの星座の特徴・惑星の意味により、各々の影響を読んでいきます。

誕生日・出生時刻・生まれた場所により割り出されたホロスコープ（出生図）では、サイン（12星座）・天体（惑星）アスペクト（惑星同士の影響を与える角度）・ハウス（場所）がかかわってくるのですが、惑星が位置する星座の場所によって各々意味が変わってきます。

同じ誕生日でもみんな違う条件で生まれてくるので、みんな違う場所に惑星が置かれていくことになり、違う特性を持つ人になっていくのです。

私たちの感情や欲求を表す月のこと

月は地球の唯一の衛星であり、地球から見ると太陽に次いで2番目に大きく見える天体です。月と地球の関係性はお互いが引力を持って支えあい、地球では地軸の安定や潮の満ち引きなど環境維持に大きな影響を与えています。

そして、毎日姿を変える月は生命の生死にかかわったり、女性の性周期と同じ周期であったり、暦を作るうえで私たちの生活にも大きな影響を与えています。月までの距離は33万4,400キロで今では探査機などに乗ったら2日ほどで着くことが可能な距離です。自転も公転も約28日で同じ周期を持っています。

月は1か月で12星座をひと回り。一つの星座に大体2日半滞在します。ですから、ホロスコープを作る場合、同じ日に生まれた人でも（たとえば双子でも）、時間によって違う月星座を持つこともあります。

地球から目測で観測可能な月は、古代の壁画にかかれるほど古くからの研究がされています。ギリシャ神話のアルテミス、ローマ神話のルナなど世界各国で神話になって語り継がれています。神話は人が作り出したものなのに、その性質は天体の特徴を捉えていてとても面白い。

占星術での月の解釈は感受性や癖や子供のころのこと、欲求などを表します。
12星座うらないは太陽星座を中心に見ていくため当たらないことが多いのですが、月星座を中心に見ていくと自分の感情とリンクしていることの方が実感として感じることが多くなってきます。月星座をご存知の方は、雑誌の占いも月星座からのアプローチをしてみると星占いがもっと深く理解できるかもしれません。

太陽と月の組み合わせは、古代から私たちは惹きつけていました。
太陽は男性・月は女性。
太陽は主体性・月は感受性。
表と裏・・・そんな性質が太陽と月の関係性。
心の在り方を示す月星座と12星座が組み合わさると…。