アロマテラピーで体のメンテナンス【自律神経系】
いつまでも体が冷えていたり、なんとなく怠くて疲れが取れない時。
体の変化に対して敏感になり眠れない時。ストレスを抱えているとき。
抱えていないと思っても、知らず知らずのうちにストレスを感じているのかもしれません。
北海道の場合は日照時間が急激に少なくなるため季節的に気分が落ち込みやすくなったりします。
そんな時期の体の不調は実は自律神経からきているのかもしれません。
自律神経はやる気スイッチのオンとオフの切り替えを担う神経です。
脳の中でも真ん中に位置する部分に調整機能があり、嗅覚と密接にかかわっています。
自律神経のバランスが崩れると気分が落ち込んだり、体の調子を崩したりすることがあります。気分が暗くなると呼吸が浅くなってしまったり、パニックで過呼吸になってしまったり。心拍はその感覚に対して非常に敏感になってしまったり。自律神経が乱れた状態になると、本来であれば無意識に自然に調整されているはずのものがうまくいかない状態になってしまいます。
大脳辺縁系と呼ばれる古い脳の視床下部のなかにある自律神経は嗅覚と直接繋がっています。自律神経系がある視床下部では同時に内分泌系と免疫系に情報を伝達する場所でもあるのでリラックスしている時と緊張しているときのバランスを保つ自律神経系が乱れると体全体に影響を及ぼすことになります。
嗅覚と直接つながる脳なので自律神経系、内分泌系、免疫系の調整にはアロマテラピーが有効的に作用していくのです。香りによる生理的な反応は気分を変えてくたり、やる気を起こしてくれたり逆にリラックスする作用を促し体を休めることをサポートします。
香りを使って心地よく気分を整える方法
アロマテラピーで使う精油(エッセンシャルオイル)の元は芳香性植物です。
香りを放つ植物を利用しエッセンシャルオイルを取り出して有効成分を濃縮しているものになります。濃縮されているから、使用方法を間違えると皮膚に炎症を起こしたり気分が悪くなったりすることもあります。直接肌につけることは絶対にやめ、濃い香りの使用量にも気を使い少なめから試してみてください。
基本的に香りを嗅ぐだけで自律神経系は調整されます。アロマスプレーやディフューザーで香りをお部屋に広げるだけで大丈夫。エッセンシャルオイルのボトルからティッシュに一滴垂らして身に着けたり枕元に置いてみて。
また、塩やミルクにエッセンシャルオイルを垂らしお風呂でのリラックスタイムに利用すると、ちょっと贅沢な気分にさせてくれます。
お肌につける場合は植物油などで希釈してからつけることが大事。希釈濃度に気をつけて植物油に混ぜて使ってください。
おすすめのエッセンシャルオイル
アロマテラピーで使われるエッセンシャルオイルの中には自律神経を調整し、気分を上げてくれるものがたくさんあります。
ローズ、ゼラニウム、ネロリ、ジャスミンといったフローラルの優しい香り。
どの香りも女性の味方であり、体液や心のバランスをとるということが得意な香りです。
精神的な部分の安らぎや癒しを促進して、トリートメントに利用すると心身ともに癒されます。
蓋を取り香りをかぐだけでも大丈夫。
フローラルの香りが得意ではない方にはオレンジやベルガモット、グレープフルーツ、レモンといった柑橘系の香り。
オレンジやベルガモットは落ち込んだ気分をリフトアップしてくれます。
日本にはこたつでミカンという風習がありますが、冬の習慣としてはとても良いものなのです。
ビタミンをとることは風邪予防にもなり、ミカンという太陽の果物は日の短くなり太陽のエネルギーが不足するときに取ることは体にとってもよいことです。また、ミカンを向くときにミカンの精油が周りには弾き飛び自然にアロマテラピーを利用していることになります。
柑橘系の香りには食欲増進作用や健胃作用などもあり食べることで元気を取り戻すこともサポートしてくれます。ただ、お肌に利用する場合は紫外線との相性が良くないのでシミを作ったり、お肌に赤みが出たりすることがあるので塗った後に外に出るときは注意が必要です。
呼吸や心拍が気になるときにはサンダルウッドやベンゾインといった心に落ち着きを与えてくれるエッセンシャルオイルがおすすめです。
サンダルウッドは木の中心部の芯材と呼ばれる部位から抽出されるエッセンシャルオイルです。
木の中心部は人間でいえば脊椎に当たる部分となります。
だから、自分のセンターを見つけ出してくれたり、アーシングをしてくれる香りとなります。
とても繊細な香りでガツンとは来ないのですが、じわじわと支えてくれます。
瞑想をするときに香りを漂わせることも多く、呼吸や心拍をゆっくりとさせインナートリップへと導いてくれます。
香りはディフーザーを使って少し長い間香りを拡散すると気持ちも心地よい感覚になります。
ベンゾインは樹脂から抽出されるエッセンシャルオイルです。
樹脂は樹木が傷がついた自分の体を癒すためのものです。
人間でいえばかさぶたと同じ。だから、傷をいやす、心の底から癒す力が大きくプロテクションの効果が高いのです。
バニラのような独特な甘さを持つ香りのベンゾインは誰もがホッとするような香り。ベンゾインはオレンジや柑橘系の香りとの相性が良いので組み合わせて使ってみると良いです。
ゆっくりと気持ちを落ち着かせてみたいときはぜひ使ってみてくださいね。
アロマテラピーベーシックでは、アロマテラピーの基礎を勉強できます。
基礎から勉強したい時にご利用ください。