メリークリスマス!~クリスマスとふたつの香りの物語~
メリークリスマス
今日はイブですね。
クリスマスの香りはフランキンセンスやミルラといった
キリストにまつわる物語が有名です。
キリストに捧げられたのは当時金貨と同じ価値があった樹脂。
どちらも樹脂から水蒸気蒸留法で
エッセンシャルオイルを抽出する香りで
バルサムのヤニっぽさと高貴な香り。
樹木においての樹脂の役割は
菌をを入れないようにしたり
怪我をしたときにはかさぶたを作り殺菌。
また、自らの芯を流れて養分を作り出しているそうです。
人間は古代から殺菌作用を利用して
場を清めるときに使ったり
防腐処理に使ったりしていました。
ふたつの植物の特徴
フランキンセンスは太陽の神に
ミルラは救世主として
崇められていた香りです。
樹脂の使い道は
このままお香のように焚くこともできますし
粉砕してお香の原料として混ぜることもできます。
古代エジプトではキフィというお香で使われていました。
エッセンシャルオイルでの利用法は
フランキンセンスはモノテルペン炭化水素
ミルラはセスキテルペン炭化水素が主成分ですが
どちらも皮膚を保護する作用があるので
フランキンセンスは特に皮膚の張りによく
ミルラは皮膚の損傷を早く直してくれます。
フランキンセンスは太陽の聖なる精油
宗教的な意味もありますが身体にたいしても浄化させる作用があり
古代から病人の燻浄に用いられていました。
気持ちを落ち着かせる作用もあるので
ゆったりと過ごしたいときに。
ミルラは太陽や木星の精油
やはり太陽崇拝の儀式に使われる香りでした。
身体にたいしては乾燥作用がありミイラを作ったり
出血を止める作用も強い植物です。
無気力からの脱出といった気持ちを鼓舞させたいときに。
キリストに捧げられたふたつの植物は
神と深い繋がりを持ち神聖な香りとなったのです。
今年は香りで演出する
特別なクリスマス。
素敵な時間をお過ごしください。